比例道

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読書

デジタルエコノミーはいかにして道を誤るか(日本は当てはまらない)

ライアン・エイヴェント著。この人は学者じゃないので、言っていることは合理的だ。経済学者は戯言しかいわないので、経済学者の書く本は読まない方が良い。この本では、発展途上国の人が豊かになるには、高齢化が進んだ先進国が豊かになるには、ともに移民…

炭水化物が人類を滅ぼす・最終回答編

夏井睦というお医者さんが書いた本。糖質をとらない方が良いという主張の本だが、糖質をとらない方が良いという理由は2,3ページ読めばわかる。本にするほどのことではない。この本は、地球になぜ生き物が生まれて、どのように進化してきたかが、面白おかしく…

数式より自然言語の方が分かる

アミール・D・アクゼルの「量子のからみあう宇宙」を読んでいる。そこで、いままでずっと不思議だった光子1個による2重スリットの実験結果がやっと腑に落ちた。ヤングの2重スリットの実験が波による干渉縞ってことは誰でも分かる。しかしその後、一度に光子…

ざんねんないきものーいるか

ざんねんないきもの事典の続巻を読んだ.どの項目も面白い.ほ乳類のいるかは水の中で寝るとおぼれてしまうので,脳の片側ずつ寝るんだとか.片眼をつぶって脳の半分を休めるのだって.これはすごい技だな.片側ずつ寝ても疲れがとれないような気がするが,…

スタニスワフ・レム 砂漠の惑星

NHKの100分de名著にスタニスワフ・レムのソラリスが取り上げられた.ソラリスは本も映画も存在は知っていたが触れたことはなかった.100分de名著の第一話を見て面白いと思ったので,図書館にあるレムの作品全てを予約した.100分de名著を見てたくさんの人が…

世田谷区立図書館ウエブページリニューアル

世田谷区立図書館のウエブページが今日からリニューアルオープンした.階層が整理されて見通しやすくなった.しかし,やけに重くなった.アクセスが集中しているから重いのなら良いが,構造的に重いのなら良くない.どちらが好みかと聞かれたら,階層がわや…

ダークマターと恐竜絶滅

ダークマターと恐竜絶滅を読んだ.著者のリサ・ランドールはハーバード大学の物理学教授だ.難しいことを分かりやすく書いてくれる.途中で解説にオビワン・ケノービというのが出てきた.なんだこりゃ.変な名前だな.wikipediaで調べるとスターウォーズの登…

ナスカの地上絵

ナスカの地上絵がなぜ描かれたかが謎のままになっている.歴史学者は「王は死後,天に昇ると考えられていたので,それを見送るために絵を描いた」と言っているが,これは疑わしい.死後天に昇るというのは日本でも西洋でも普通の考え方(いわゆる天国へ行く…

楽天koboが読み込み中のままになる

妻から「楽天koboで本が読めなくなった」と連絡があった。帰ってからiPadをいじってみたが、「読み込み中」と表示されたまま何時間たっても変わらない。アプリの履歴を調べると11月28日にアップデートされたとあった。このアップデートが悪さをしているよう…

日本人は「国際感覚」なんてゴミ箱へ捨てろ

ケントギルバートさんの、日本人は「国際感覚」なんてゴミ箱へ捨てろを読んだ。内容がまっとうな上に読みやすくて一気に読めた。アマゾンでのレビューも高評価だ。日本人より日本のことを分かっている。韓国に対する態度の在り方には共感できる。不正に生活…

空母いぶき

かわぐちかいじの漫画だ。中国が尖閣を占領して、それに日本の自衛隊が立ち向かうという話。面白い。かわぐちかいじの漫画ではジパングが最初は面白かったんだが、途中でストーリーがめちゃくちゃになり、日本人が日本が負けるのに加担するという終わり方を…

いやいやただの欠陥車だろ

twitterの北見淳ボットが面白くてフォローしている.たまにつぶやく次のセリフが気に入っている.「乗り手を選ぶ?奥が深い?リアルなスポーツカー?いやいや実はただの欠陥車だろ」

言葉にできるは武器になる

梅田悟司著.ブックレビューで褒めていたので読んでみた.読んだ感想は,私には余計なお世話の本だった.もし,この本を読んでなるほどという人が多いのならば,この世は愚衆ばかりということになる.そうでないことを祈る. 私の近くに居る人は大体高学歴で…

グローバルタックスとは

「グローバル化した地球社会を一つの国と見なして,地球規模で税制を敷くこと」 世界で課税に関する情報を共有する 国境を越えた革新的な課税を実施する 課税・徴税・分配のための新たなガヴァナンスを創造する 上村雄彦著「不平等をめぐる戦争」より

脳が認める勉強法

ベネディクト・キャリー著,花塚恵訳.これまで正しいと思っていた勉強法(静かな部屋で一心不乱に机に向かってテキストを繰り返し読む)が,必ずしも最適ではないことを教えてくれる.もっと楽で,効率的な勉強法があったのだ.これを40年前に読んでいたな…

2050日本復活

クライド・プレストウィッツ氏の著書だ.下手な小説より面白い.読み始めたら止まらない.ジパングもこのノリだったら,あんなに不評を買わなかっただろう.空母いぶきにはこの本並のリズムで進んで欲しい.

グローバルタックス

私が常々主張している「比例道」に通じる考え方だよね.不公平や格差がなくなるといいんだけど.ずるはよくないよ. 『不平等をめぐる戦争』-グローバル税制は可能か?上村 雄彦 著 集英社(集英社新書)

ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる

ポートランドは一度だけ仕事で訪れたことがある.先方の人と会社のそばで昼食をとったが,ちょっと歩くだけでレストランに着いたことを覚えている.本には「昼夜人口の極端な差をなくし、いつも賑わいのある街にするため、ダウンタウンの区画開発においては…

成城石井の創業

成城石井の創業者,石井良明さんの本だ.単なる一商店から成城石井というブランドスーパーを立ち上げただけあって,素晴らしい才能のある人だ.しかし,天才肌というのではなく,基本を地道にコツコツやっていくタイプの人だ.この人の真似ならできるんじゃ…

数学する身体

書評が良かったので森田真生の数学する身体を読んでみた.数学者嫌いの私には共感できる本じゃないかなという期待があった.しかし,期待はずれだった.これなら定理や証明が無機質に綴られている数学書の方がためになる.なにゆえこの本が高評価なのか分か…

空想教室

植松努さんの本,北見のオヤジさんの同類.こんな人になりたいものだ.いや,もうなれるかな.子供の頃のエピソードが同じなんだ.

湾岸ミッドナイト42巻

終わるのが惜しくて,ずっと読むのをためらっていた.C1ランナーがあるから,まだ終わりじゃないと思い直して昨日初めて読んだ.最後までキャブレターだったんだな.私もキャブ車しか乗らないので,気持ちはよく分かる.車にコンピュータを積むなんて気持ち…

AIの衝撃 人工知能は人類の敵か

小林雅一氏による解説本.今流行りのAIがニューラルネットからSVM,スパースコーディング,ディープニューラルネットワークと手段を変えて進化していく様子が分かりやすく書かれている.私は好きでもないのに,SVMやらスパースコーディングやらディープラー…

エッセンシャル思考

グレッグ・マキューン著,高橋璃子訳 昔はエッセンシャル思考を体現していたのに,今はそうでないことに気付いた.すぐに改めることにした.

答えは必ずある-逆境をはね返したマツダの発想力-

良い本を読んだ.チームリーダーに必要な資質が具体的に書かれていて分かりやすかった.もう20年早く読みたかったが,その頃はまだマツダのSKYACTIVEエンジンは影も形もなかったんで仕方ないか.

MASTERキートン Reマスター

遅ればせながらMASTERキートンの新作を読んだ。全体的に寂しい話が多かったような気がする。しみじみしてしまった。このキートンと私はほぼ同じ年齢。歳をとってからDr.を取った(キートンはまだ途中だが)のも同じ。娘が一人も同じ。そして「あきらめない」…