比例道

月に1回更新します

蜘蛛子さん発見

家の中にたまに小さい蜘蛛が入り込む。家の中には食べる虫もいないので、そのままだとひからびて死んでしまう。小さい蜘蛛では蚊にも負けそうだけど、いつか大きくなったら立派な巣を張って、蚊やハエやその他害虫を捕まえてくれるだろうと、助けることにしている。妻は蜘蛛を「蜘蛛子さん」と呼ぶ。妻から蜘蛛子さん発見の知らせを受けると、紙コップを持って参上する。紙コップを被せて蜘蛛を閉じ込め、コップごと外に持ち出し、外の植え込みに放つ。外に出たからと言って生き延びられる保証はなく、鳥なんかに食べられるかもしれない。蜘蛛も大変だよなあと思っていたが、結構しぶといことを知った。何でも地球上に生きている蜘蛛が食べる食べ物の総量が、人間が食べる食べ物の総量に匹敵するのだそうだ。体の大きさが人間よりはるかに小さいことを考えると、蜘蛛も結構いっぱい食べているのだなあと思った。これなら心配しなくても、絶滅したりはしないだろう。