比例道

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仮想通貨は本当に本当に詐欺なんだけど

仮想通貨は原理的に詐欺だとなんども書いたが、世界中騙されている人ばかり。仮想通貨に関わっている人が100万人いたとして、原理を知っている人、つまり詐欺だと知っている人はその中に1人いるかどうか。確かに仮想通貨のアルゴリズムは難しい。理系の大学院を出ている人でも理解できない人が多いだろう。大学教授でも理解できている人の方が少ない。多くの人が理解できないのをいいことに、仮想通貨を作っている連中は理解できていない人から金を巻き上げている。儲かっているのは仮想通貨をでっち上げて、自分の分を大量に溜め込んでから公開する手口の連中だ。好きなだけ仮想通貨を溜め込んでから公開するのだ。仮想通貨が値上がりしたら、手持ちの仮想通貨を売り抜ければいい。ビットコインだとサトシナカモトは約2兆円分のビットコインを所有していると言われている。リップルの共同創業者で元CEOのクリス・ラーセンは、51億9000万 XRP保有し、17%のリップルの株式を保有している。1月1日時点のラーセンの資産総額は373億ドル(約4.2兆円)と推定できる。仮想通貨を世間に発表する前に好きなだけ自分の取り分を増やしておくことができる。なんたって仮想通貨は架空のデータだからね。増やすのは簡単だ。それらには本質的には一銭の価値もない。それを発表したとたんに、バカな大衆が買うものだから値がついて、創始者は適当なときに売れば濡れ手に泡で大金が転がり込む。どう考えてもおかしいだろう。小学生でも仕組みがわかっていればおかしいと思って騙されないぞ。そのインチキになぜ大企業の役員連中が騙されるのか。大企業の経営陣は9割方は小学生よりバカだからね。私は大企業ではバカほど出世すると主張してきたが、それは本当なのだ。大企業が仮想通貨を採用すると、大企業を信用している一般市民も仮想通貨を信用して買うことになる。それでますます仮想通貨をでっち上げた連中の保有している仮想通貨の価値が上昇する。

昔オランダでチューリップの球根のバブルが発生した。そしてはじけたが、チューリップの場合はまだ球根という実体があったのでまだマシだった。仮想通貨は実体も何もない。有象無象が勝手にでっちあげて、いろいろ名前の違う通貨の架空のデータがあるだけだ。そんなんに価値があるはずないじゃない。リーマンショックサブプライムローン証券化した商品と同じかそれ以下じゃない。価値がないんだよ。なぜ価値がないものをありがたがるのか。その神経が分からない。ネズミ講と同じで最初に買った人は儲かるかもしれない。そして後から買った人は損をする。

頼むから仮想通貨のアルゴリズムを理解してほしいよ。文化系の人なら勉強に1年以上かかるかもしれないけど、理解しないと詐欺だということが分からない。

ああ、そうか。これは裸の王様というか愚か者には見えない服なのか。「仮想通貨を使わないのは愚か者ですよ」という風評をまず流行らせる。大企業の経営陣は自分が愚かなことがバレるのが嫌だから、仮想通貨が分かったフリをしてそれを使おうとする。それがどんどん伝染してゆく。私は「王様は裸だ」と言っている子供だ。