比例道

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トランプ当選とブレグジット

昨年はトランプ当選とブレグジットがサプライズだった。ブレグジットの是非はまだ分からないが、トランプ当選はアメリカにとってマイナスであったという認識がほぼ確定した。アメリカの政府も議会も、なるべくトランプに関わらないように調整しながら政策運営をしている。

思えばアメリカで大統領選のような国民投票的なことで戦って、正しい方向に落ち着いたのは南北戦争くらいで、それ以外はことごとく間違った決定をしている。アメリカの対日参戦も対独参戦の決断も結果から見ると間違いだった。ドイツを負かすべきではなかった。ドイツが負けたものだから、戦後はソ連が台頭してしまった。ソ連少数民族を迫害して、2千7百万人もの自国民(ユダヤ人含む)を虐殺した。これはヒトラーアウシュビッツの虐殺より一桁多い。そして東ドイツと東ヨーロッパの人々は長い間人権を無視した政府に支配されることになった。ソ連が台頭しなければ冷戦も起こらなかったし、地球を何十回も滅ぼすほど大量に核兵器を生産することもなかった。アフガンに混乱が生じることもなかった。いまシリアのアサド政権が自国民を虐殺しているが、それもロシアすなわちプーチンの後ろ盾があってのことだ。ソ連(ロシア)は地球の癌としか言えない。

日本が負けたから中国が台頭してしまった。中国も西方の少数民族を迫害・虐殺しているし、何より自国民の人権を侵している。南シナ海でも軍事力を背景に利己主義を通している。また、中国が共産主義にならなければ北朝鮮が誕生することもなかった。

ソ連と中国と北朝鮮は人類存続の害となったが、これもアメリカが第二次大戦に参戦したから起きたことだ。まったく毎度毎度アメリカの馬鹿さ加減には呆れてしまう。先のことを考えて動けよと思う。ネイティブアメリカンが暮らしていた北米大陸を侵略し、ネイティブアメリカンをほぼ根絶やしにして北米を乗っ取ったのがアメリカ人だ。そしてアフリカから黒人を連れてきて奴隷にしてしまったのもアメリカ人だ。基本的に他人の人権を尊重していない奴らだ。そもそもあいつらに矜持を期待するのが無駄だってことか。