比例道

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1961年式キャデラックレストア

ディスカバリーチャンネルで1961年式のキャデラック・クーペ・ドゥビルをレストアしていた.ベース車両はボディも内装もボロボロ.ボディの端は錆びて腐食していた.腐食していて再利用できないボディパーツはキャデラック専門のジャンク屋から買ってた.使えるボディパーツは腐食している部分を切り取り,カットした鋼板を合わせて溶接する.あとは板金作業で曲面を出して,パテで埋めてサンダーで磨いて塗装.ここまでは分かったのだが,次に取り付けた部品が分からなかった.直径10ミリくらいの透明なビニール管が10本くらい刺さっている小さな箱をボディの隙間に取り付けた.箱はコントローラのようだがたくさんのビニール管はいったい何?中に液体は入っていない.1961年の車に電気で動くコントローラがなぜ要るの?その謎はレストア後の車の解説をしてくれて分かった.ビニール管はエアを通す管だった.このキャデラックはエアサスで車高を変えるタイプだったのだ.綺麗に塗装した後は,ペイントのプロを呼んできてボンネットに綺麗な模様を金箔で描いた.カスタムカーという感じになった.レストアした車は大事に乗りますで終わるのかと思ったら,そこは外国の番組だ.なんと売りに行った.キャデラックのイベントに出品して買い手を探した.4人めと交渉した結果,2万5千ポンドで売れた.ベース車両の購入費と修理に使った材料費の合計は2万ポンド.5千ポンド儲かったということで番組は終了.工賃が5千ポンドの計算になる.あれだけ手間暇かけて5千ポンドなら安い.楽しい番組だった.シリーズもので次回は別の旧車をレストアするのだ.また見たいな.