比例道

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生物ミステリーシリーズ

技術評論社の生物ミステリープロが面白い。各時代の生物が図入りで解説されている。巻ごとに時代が分かれていて、わかりやすい。不思議だなあと思うのは、各時代の食物連鎖の頂点に立った生き物は次の時代には必ず絶滅しているのだ。有名な生物で言うと、カンブリア紀アノマロカリスジュラ紀の肉食恐竜などだ。頂点に立つと必ず滅びるのは、生きる努力をしなくなるからだろうか。

新生代第四紀つまり現代の頂点に立っているのは、まず人間だ。人間を除外すると、ライオンやトラ、海ではシャチやクジラだ。いずれも哺乳類である。じゃあ、哺乳類は次の世代には滅びるかと言うと、実はもう滅びることが確定している。哺乳類の雄のY染色体は年々縮小していっている。あと数十万年ほどで消滅すると言われている。そうすると雄がいなくなるので哺乳類は絶滅する。生き物の歴史というのは本当に面白い。

人間は数十万年も待つことなく、あと数百年でダメになりそうな気がする。